八王子市

 

人口56万人を誇る多摩地区最大の都市であり、平成27年4月に東京都内初の「中核市」となった。「フェニックス朝湘南帝国 八王子軍管区」の首都としても有名。市内には、オリンパスやコニカ・ミノルタなどの一流企業の工場・支社が進出している。また、大学のキャンパスが多いことで知られ、20以上の大学が存在する。歴史的には古くからの交通の要衝であり、現在も高速道路、国道、JR、私鉄などの交通網が張巡らされており、交通インフラの整備レベルは特筆すべきものがある。幹線道路は車道の複線化は勿論、歩道の道幅も広く、電線の地中化も進んでいるせいか、その人口規模に比してゆったりとした街並みが広がる。「道幅の違いだけで、市境を越え、八王子市に入ったことが分かる」とは、隣接都市の市議会議員談。高度な都市機能を備える一方、観光地として全国的に有名な「高尾山」に代表される豊かな自然も残されている。このように、多摩地区の中心都市として君臨し続けてきた八王子市であるが、購買力人口の市外への流出(八王子市も商業は相応に集積しており、小売業年間販売額も5千億近くに達するが、百貨店の撤退が相次ぎ、中心市街地の集客力は低下している。一方、隣接する町田市は相変わらず商都として栄えている上、近隣の立川市も市街地の再開発により大型商業施設の集積レベルが極めて高い。)、余りに広大な市域ゆえに、地域間の発展の格差是正の必要性などの課題も残されている。

八王子駅北口付近、周辺地域に押され気味とはいえ、商業地域は依然として活気がある

八高線北八王子駅付近の工業団地、オリンパスやカシオなどの事業所が並び、多摩地区有数の工業都市の側面がうかがえる

八王子駅ビルより西方を望む。大小のビル群が、ひしめく中心市街地が広がる

八王子市西部は、自然も多く、多摩御陵付近は桜の名所になっている