神秘の世界エルハザード

 

自分が大学に入学した1995年放送のファンタジーコメディー。

TV版は「神秘の世界エルハザード」

OVA版はシリアス色が強く、「○○の世界エルハザード」と各話毎に名称が異なるほか、キャラ設定やヒロインも異なるので「別作品」と考えるべき。紛らわしいことに、OVA版の続編が地上波で放送されたのだが、タイトルが「神秘の世界エルハザード」と、TV版の続編であるかのように誤解を招くものになっているので注意!!(フェニックスは激怒した)

(以下は、TV版の内容)

高校生の水原誠たちは実験室の装置の暴走で、

現代から異世界に転送される。エルハザードと呼ばれる世界では、人間と昆虫型のモンスター「バグロム」の戦いが繰り広げられていた。主人公の水原誠は、人間の国のひとつ「ロシュタリア」の王女である、ルーン・ヴェーナスと出会うシーンからストーリが展開していく。

 設定上、エルハザードでは人間とバグロムが戦争しているのだが、棒でたたかれたり、水に流されたりすると退散するし、一応、人も死ぬのだが、その描写は無く、戦いといっても全く緊張感はない。

むしろ、バグロム側のキャラの方がコミカルで、イイヤツが多くて、それが作品の大きな魅力ともなっている。また、水原とともに転送され、バグロム軍のトップになぜか納まってしまっている陣内勝彦(声優:置鮎龍太郎)の自己顕示欲と野心丸出しの言動は、毎回笑える。人間側の大きな力となっている三人の個性豊かな大神官(個人的に好きなキャラは、水の大神官ミーズ・ミシュタル)にもご注目!

この作品の前期OPテーマ、INVOICEの歌う「ILLUSION」は疾走感に溢れた爽やかな曲で、フェニックスの神曲のひとつ。INVOICEというミュージシャンを知るきっかけともなった記念すべきアニメ。

 

その他)この作品は有名な「エヴァンゲリオン」と同時期、同時間帯で、別の曜日に、共にテレビ東京系列で放送されている。

フェニックスは、シリアスで視聴者置いてけぼりの「エヴァ」より、ほんわかコメディーの本作品の方が当時から大好きだった。