さよならジュピター

 

【ストーリー】

2140年、宇宙開発を開始した人類は、火星の氷の底に眠っていた巨大な地上絵をを発見、そこには謎の警告文が書かれていた。

時を同じく、太陽系外部に向けて放たれた無人探査機が消失する事件が起き、調査に向かった有人宇宙船「スペース・アロー」も行方不明になる。

そして、明らかになったのは、ブラックホールが地球に向けて接近しているという事実だった。

そこで、人類は、ブラックホールが木星に接近した時点で、木星を爆破、ブラックホールの進路を逸らせる計画を立てる。

しかし、過激な環境保護団体はテロ活動で、この計画を邪魔しようとする。地球に未来はあるのか?

【感想】

有名なSF作家小松左京が監督・脚本、テーマソングを松任谷由実、音楽を羽田健太郎が手掛け、キャストは、三浦友和、森繁久彌など超一流。脇役で、後にglobeで活躍するマーク・パンサーが出演(ファン必見!)という超豪華制作陣・・・なのに、一般的な評価は低い(というより、ケチョンケチョン)。

特撮技術がショボイし、話の展開も、小説版は上・下2巻に分かれる大作なのに、

2時間程度の上映時間に収めるため、やたら端折過ぎ!

劇中に、木星の大気の中で、

「ジュピター・ゴースト」と呼ばれる異星人の巨大宇宙船が発見されるが、

ブラックホールが接近しているため、ろくな調査もせずに、

 

問答無用で、木星もろともぶっとばす!!

 

非常事態とはいえ、どんだけ野蛮なんだか^^;

原作読んでも、「ジュピター・ゴースト」の正体は謎のままなんだけどね。

映画はともかく、同名の原作は面白いので、読んでみることを、おススメする。

絶版だが、古本屋探すと、時々見つかる。

松任谷由実が歌うテーマソング「ボイジャー-日付のない墓標-」は、知名度は低いが、良曲である。