クロード・ロラン

Claude Lorrain 1604/1605~1682


幻想的風景を描かせたらこの人が一番!フランスで生まれるが、生涯の大半をイタリアで過ごした風景画の巨匠。後世のウィリアム・ターナーやジョン・コンスタブルといった画家たちにも大きな影響を与えた。風景画の中でも特に、海を題材にした「海景画」と「奇想画(カプリッチョ)」と呼ばれるジャンルで評価が非常に高い。

「奇想画」とは、例えばローマにあるコロセウムとアテネのパルテノン神殿を組み合わせたような、「現実には存在しない風景」を描くもので、非常にファンタスティックなものになり、フェニックスは大好きである。

彼は光を効果的に表現し、樹木を配しての閉鎖的な部分と、樹木の無い開放的な空間による「奥行きのある空」を描くのを得意としていた。彼の描く「朝焼け」・「夕焼け」はロマンティックなムード満点!必見である。日本でも彼の作品を見ることができる。フェニックスの知る限りでは、国立西洋美術館、静岡県立美術館、山梨県立美術館が各1点ずつ所蔵している(全て風景画)。特にフェニックスのオススメは静岡県立美術館所蔵の作品「笛を吹く人物のいる牧歌的風景」である。