ここでは主に、台頭したイスラム勢力や、西ローマ帝国滅亡後の混乱から立ち直り、独自の国づくりを進めてきた西欧諸国とビザンチン帝国との関係が中心となる。

 あれほど強大であった帝国が、次第に弱体化する原因が何であったのか。また、西欧では、中世初期に圧倒的な存在であった帝国と、次第に対等な立場になり、最後にはそれを凌ぐまでに、西欧諸国の国力が増大していく過程に注目。