ユベール・ロベール

Yubert Robert 1733~1808


「廃墟の画家」の異名をとる(本人も嬉しいんだか、嬉しくないんだか・・・)。この名の通り、彼は古代ローマの遺跡を好んで描き、高い評価を得た。フランス人で、1754年から11年間イタリアに滞在し、多くの作品を残す。「廃墟」などというと、暗いイメージになりがちだが、彼の作品は明るい光が差し込み、歴史的な役割を果たし、静かに眠りにつく遺跡を見事に描き出している。彼の作品は国立西洋美術館、静岡県立美術館で見ることができる。国立西洋美術館所蔵の二点(連作)はいわゆる「奇想画(カプリッチョ)」であり、いくつかの遺跡を組み合わせて仮想の風景を作り出している。大きさも一点あたり161×107cmの連作であり、迫力満点!!