宇宙空母ギャラクティカ

【ストーリー】

 地球人と同じ種族である12惑星連合はロボットだけの機械帝国サイロン帝国と長きにわたる戦いを繰り広げてきた。しかし、サイロンから和平交渉の打診があり、12惑星同盟はこの話に乗ってしまう。だが、これは罠であり人類は、ただ一隻の戦闘空母を除いてすべての戦力を失い、12個の有人惑星もすべて壊滅する。生き残った人々は、伝説の惑星「地球」を目指し、ただ一隻残った戦闘空母ギャラクティカを旗艦に200隻の難民船による艦隊を編成、放浪の旅へと出発する。

【感想】

 漆黒の闇を全長1.5キロの巨大戦闘空母を中心とした艦隊が進む様は、強烈な印象を受ける。テーマ曲も素晴らしく、今でも、時々テレビ番組のBGMに使われているので、耳にしているかもしれない。興味があったらSF映画のオムニバスCDに入っていることもあるので聴いてみてほしい(シンシナティ・ポップス・オーケストラ演奏が名盤)。

 しかし、1970年代の作品とはいえ、ストーリー・音楽はともかく、使っている特撮技術が低すぎる。きっとお金をケチったに違いない!登場する宇宙船は見た目は雄大だが、艦内のレイアウトは、全長2キロの宇宙船とは思えないほど、狭っ苦しい!恒星間宇宙船の時代に、ナント一般の船員は2階ベットで生活している。同時代のスターウォーズやスタートレックの宇宙船(いずれもギャラクティカよりはるかに小さい)を比べると、生活環境悪過ぎ!閉所恐怖症は・・・いないか^^;

 きっと12惑星連合には、労働安全衛生法が整備されていないに違いない!

 スターウォーズの悪役メカ、スターデストロイヤーは悪役だが、艦内のレイアウトはとても広々していて、乗員は快適そう。スタートレックの宇宙船は、皆、乗員に個室が割り当てられていて、現代の軍艦より待遇が良い。まあそれだけ科学技術が進歩したのだろうが・・・

 宇宙空間を長期間航海する宇宙船の生活環境が悪いのでは、戦争に負けるのも当たり前である。ちなみに、私事になるが、フェニックスは労働環境と給料にはうるさい。映画化されてもいるので、機会があったらレンタルビデオで借りてみてほしい。