銀河英雄伝説は、田中芳樹氏によるSF小説で、原作の完結後も国内外で根強い人気を保ち続けている。メディアミックスとして、アニメ化、漫画化がされており、アニメについては、近いうちにリメイクも予定されている。

 フェニックスがもっとも好きなSF小説でもあるが、作者本人も認めるように世界設定に無理があり、本来、三次元であるはずの宇宙空間を、宇宙船が航行できない「異常重力地帯」が広大に広がっていることで、空間描写を二次元化するといったムリヤリ感ありまくりである。もっとも、地上で暮らす我々にとっても、三次元の宇宙空間は理解が困難であるのも事実であり、作者の想像力不足ばかりを批判するのは酷ともいえる。

 この小説を原作としたアニメ(OVA及び映画版)については、原作のメカ設定が、殆ど無いうえに、OVAだけでも、1話30分で100話以上という、ギネスブックに登録された程の長編作品という事情を考慮しても、メカニックの面では、オフィシャル設定が度々大幅に変更されるなど、非常にいい加減であり、作画のミスなども重なり、ファンの混乱を招いている。