多摩地区の概要

 

東京都多摩地区は、歴史的には元は神奈川県の一地域であった、それが明治20年代中ごろに東京に編入され現在に至っているのである。もっとも現在では、神奈川県と直接、境界を接する地域を除けば、特に意識されることも無く、神奈川県とつながりが強いわけでもない。むしろ、多摩地区北部(ここでは、小平軍管区)は、境を接する埼玉県とのつながりの方が強いと思われる。

地域的な性格としては、多摩ニュータウンに象徴される、都心へのベッドタウンとしての性格が強い。しかし、単なる都心勤めの通勤者の供給地かといえば、それは偏見であろう。工業地域としても有力であり、一般的な機械工場だけでなく、巨大な人口集中地域ならではの、食品工場が多く見られる。商業面では、若年層などは都心への依存度は高いものの、都市によっては、商業都市として、周辺地域からも購買力人口を吸収しているところもある。農業は、比較的平坦な地形に恵まれているにもかかわらず、水田は少なく、畑や果樹園が中心である。このように、多摩地区は都心とのつながりは強いものの、自立した地域なのである。とはいうものの、各自治体とも、住民の定住志向には重大な関心を向けざるを得ないことも確かである。

フェニックスは、多摩地区を各自治体の個性が比較的強い八王子軍管区(概ね多摩地区南部、中央線、京王線、小田急線沿線)と、地域的共通性の強い小平軍管区(概ね、多摩地区北部、西武線沿線)に分割して統治している。

  八王子軍管区管内

  小平軍管区管内